エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2000年10月10日

カテゴリ : 金型設計

第13回 複合金型構造の作り方

 総抜き加工や抜き絞り加工等の複合加工用の構造は、基本的な金型構造の組み合わせで作ります。  このような加工では外形(ブランク)を作り、さらに追加の加工を加える(例えば、穴抜きとか絞りとかです)加工です。

 一般的なこのような加工ではブランクは上に向かって抜き、追加される穴抜き等の加工は下向きに加工することが多いです。そのような加工ができるそれぞれの基本的な金型構造を選び、組み合わせて一本化することで複合金型構造が出来上がります。

 総抜き加工(コンパウンドダイ)を例に説明します。【図1】を参照してください。

図1

 総抜き加工では、外形抜きと穴抜きを同時に行う金型です。外形と穴の位置関係が良い、製品の平面度も良い、外形と穴のバリ方向が同じとなる、などの点が好まれてよく使われています。その他に工程短縮ができるなどもあります。
 欠点は製品がダイ(上型)に入るので、取り出しに問題が出やすいことなどがあります。

 【図1】で外形加工は、逆配置の可動ストリッパ構造を用いて上に抜きます。穴抜きは通常通り下に向かって順配置の可動ストリッパ構造を使って抜きます。
 このような関係にすることで、穴抜きのスクラップ処理に問題がなくなります。この2つの金型を一体化します。一体化に当たっては共通しない部品はそのまま残します。干渉しあう部品、外形抜きパンチと穴抜きダイおよびストリッパとノックアウトは、2つを組み合わせて1つの部品とします。このような部品を複合部品と呼びます。この部品を使うことで複合金型構造が完成します。

 複合加工を目指す時には干渉しあう部品を一体化したときに、金型部品としての形状が成り立つか、強度的に問題はないかを判断して、問題がなければ複合金型は成立します。

 総抜き加工や抜き絞り加工といったものはよく使われるので、構造も参考図書等に示されふつうの金型と変わりなく使われていますが、このような形で構造は作られています。今までにない複合加工も、この説明のような手順で考えることで作り出せると思います。



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