エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2000年11月14日

カテゴリ : 金型設計

第17回 U曲げ型の標準寸法

 U曲げ型の標準寸法を【図1】に示します。

図1

 U曲げ加工では材料はダイRの上を滑って変形していきます。加工力は材料がダイR面を滑っているときに最大値が現れます。ダイRが小さいと、材料が加工力に負け削られてしまうことがあります。大きすぎると曲げ過程が長くなり、フランジ部に反りがでたりします。

 ダイRを【図2】に示すようなテーパにすると、曲げはじめの支点位置が広がるため、加工力を軽減できキズの発生を少なくできます。

図2

 ダイRまたはテーパ部を通過した材料はパンチ側面とダイの直線部に挟まれて下がり、下死点に達します。この挟まれた部分で角度が安定します。この直線部分の距離が短いと曲げ部が安定せずに曲げ角度が開きます。長過ぎた場合には反りやキズ発生の原因となります。【図1】に示したものが標準的な数値です。

 U曲げ型には【図3】に示すような2つの構造があります。

図3

 (a)の構造は自由曲げ構造と呼びます。(b)の構造はパッド(逆押さえ)付き曲げ構造と呼びます。
 両者の金型構造の違いはパンチ下の材料を自由にするか、拘束するかの違いです。パンチ下の材料は曲げはじめの時に彎曲します。その彎曲は曲げ開始からある一定期間の間、増加します。材料がダイRを通過した頃には安定して下死点付近までその状態を保ちます。下死点でダイ底とパンチ下面との間で圧縮され平らになります。このときの圧縮のされ方によって曲げ角度が変化します。時には曲げの先端が内閉じになることもあります。
 (b)のパッド付きの構造では、パッドでパンチ下の材料を押さえることで彎曲を防ぎます。パンチ下材料の彎曲は、スプリングバックに影響を与えます。  したがって、パッドの圧力を変えるとスプリングバックをコントロールすることができます。



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