エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2001年02月06日

カテゴリ : せん断加工

第27回 抜き加工のいろは(その6)スリット(切り込み)加工

 スリット加工は切り込み線を入れる加工です。スクラップを出さずに形状を作ることができます。スリット加工の使い方を覚えて下さい。

 【図1】はスリット加工のイメージを現しています。材料の端から切り込みを入れるものと、料の中に切り込みを入れる方法があります。スリット加工はパンチに角度をつけてせん断する加工です.パンチの先端から切り始め傾斜角の途中で止めることで、切られない部分が残るのです。スクラップを出さずに形状を作ることができます。 図1

 問題もあります。角度のついた鋭角なパンチで切っていくので、パンチの刃先がチッピング(角が細かく欠けること)を起こし、バリ発生が早くおきます。切られたパンチ下の材料はダイに入り込みますが、なかなか外れないことがあります。切られた幅部分でダイに食いついているためです。
 この様なトラブルの対策を【図2】に示します。中心線より上側はよくない形状です。この形状を中心線より下側のような形状にすると、トラブルが減少します。
図2

 スリットの利用例を示します。【図3】は切りながら曲げ形状を作る方法です。パンチに大きな負担のかかる方法ですが、1工程でできるのが魅力です。 図3

 【図4】(a)はスリットとフォーミングを同時に行う加工です。フォーミング高さは材料の伸びで作ります。図は両サイドが切られていますが、1面だけを切る成形もあります。このような成形をルーバー加工と呼びます。ルーバー加工は通気口としてよく使われています。
 【図4】(b)はスリットを絞り加工に利用してる形を示しています。2重のスリットを入れることで絞り加工したのきのブランクの収縮による材料の変動を吸収するようにしたものです。

図4



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

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