エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2001年02月27日

カテゴリ : 金型設計

第30回 抜き加工のいろは(その9)アウトカット加工(3)ブランクのつなぎ方

 アウトカット加工では、切り欠き加工を中心に外形形状を加工します。そうしますと、【図1】に示すように、ブランクの中央でブランクどうしがつながるのが自然です。この形を「中央キャリア」または「センターキャリア」と呼びます。
 キャリアとは、材料送りのための材料のつなぎ部分のことをいいます。キャリアは材料送りで変形せずに材料を移動できる強さが必要です。センターキャリアではつながりが少ないと曲がってしまう問題があります。出来るだけ幅広くつなげることが必要です。また、切り欠き加工によって材料の縁は凹凸ができますから、材料のガイドが難しくなります。

図1

 この問題を無くすように、ブランクの両側にキャリアを作るのが、【図2】に示すような両側キャリアの形です。材料ガイドが行いやすくなると同時に、材料強度も安定させることが出来ます。アウトカット加工の標準的なキャリアの作り方と考えるとよいでしょう。センターキャリアから見ると両側キャリアのキャリア部分は無駄に見えます。材料面から見ればその通りです。形状加工の安定の代償と考えることができます。

図2

 【図3】は、片側に曲げ等がある順送加工等でのキャリアの形です。片側キャリアと呼びます。内容的にはセンターキャリアと似た内容を持っています。材料の横曲がりに注意が必要なブランクのつなぎ方です。

図3

 【図4】は非常に小さい形状の加工等に使われる形です。材料のロスよりもブランク保持の安定を優先させるときのブランクのつなぎ方です。

図4

 キャリアの役目はブランクの保持です。と同時に最終工程で切り離されたブランクが、容易に回収できるようでなければいけません。どのようにブランクをつないでアウトカット加工するのかも重要な項目です。
 キャリアは順送加工の一部として説明されることが多いですが、ブランクの作り方から考える見方もあることを知って下さい。



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