エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2001年03月13日

カテゴリ : 金型設計

第32回 抜き加工のいろは(その11)アウトカット加工(5)サイドカット

 アウトカット加工は、カットアンドキャリーとも呼ばれることもあります。材料を送り長さ(送りピッチ)で移動させ加工するからです。送りピッチが正確でないと加工形状はばらついたものになり、製品とならないこともあります。送りピッチを安定させる目的で使用されるものがサイドカットです。

 【図1】はサイドカットの使い方を示したものです。材料の端を送りピッチ分だけ切り欠き、切り欠いた部分をストッパに突き当て送り長さを決めます。切り欠き幅は材料板厚の1.5〜2倍程度が最低値の目安です。

図1

 単にL字にカットすると【図2】に示すような凸状のマッチングができます。この様になると材料ガイドに引っかかったりしてトラブルの元となります。また、サイドカットはかす上がりしやすい形状でもあります。特にシンプルなL字カットはかす上がりしやすいです。

図2

 対策としてはサイドカット形状を複雑にして、凸のマッチングとかす上がりの問題点を解決します。【図3】はだれもが最初に試みる形状です。うまくいくように見えるのですが、十分な対策になっていません。やはりマッチング部に異常が現れることがあります。

図3

 【図4】は問題点を解決した形状です。マッチング、かす上がり共に対策できます。サイドカット幅は少し広く必要になります。

図4

 ここでは基本的な内容のみを示しました。実際には更にかす上がり対策のために、形状を複雑にすることもよくあります。
 サイドカットと製品の外形形状の一部を合体させて加工することも行われています。
 サイドカットのみで送りピッチを決めるときには、サイドカットパンチは送りピッチと同じにしますが、位置決めにパイロットを使用するときには、サイドカット長さは送りピッチ以上とするのが普通です。材料を送りすぎの状態にして、少しパイロットで戻すようにするのです。



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