エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2001年05月01日

カテゴリ : せん断加工

第38回 金型構造のいろは(その2)打ち抜き型の構造2

 打ち抜き加工の目的は、固定ストリッパ構造の金型と同じです。固定ストリッパ構造ではダイプレートの上に固定ストリッパが被さっているため、作業している状態が見えないのでいやだ、という人がいます。また、厚い板を打ち抜くと、だんだん反って作業がしづらくなることがあります。このようなことから材料押さえのきく可動ストリッパを使うことがあるのです。
 このような構造の打ち抜き型を「可動ストリッパ構造の打ち抜き型」と呼びます。

図

 可動ストリッパ構造は固定ストリッパ構造に比べて、ストリッパボルトやスプリングおよびガイドプレートが多くなります。そのための固定ストリッパより多少コストアップとなります。

 簡易な金型としたいときにはパンチの周りにウレタンスプリングやゴムを縛りつけて、可動ストリッパの代わりとさせることもあります。試作等の少量生産のときに使うことが多いです。

 打ち抜き加工では製品は多少湾曲します。打ち抜き時に材料が受ける曲げモーメントの影響です。普通の加工ではなくすことはできません。この湾曲の改善目的で可動ストリッパ構造を使う人がいますが、誤りです。可動ストリッパ構造の方が湾曲は多少大きくなります。

 パンチについた抜きかすは、ストリッパのスプリングの力でパンチより外します。その力の大きさは、標準的なクリアランスの元では、打ち抜き力の3〜5%程度でOKです。この力を「ストリッピング力」または「かす取り力」と呼びます。ストリッピング力はクリアランスが小さくなると大きく、逆に大きくなると小さな力で済みます。



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