エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2001年09月18日

カテゴリ : 絞り・成形加工

第57回 金型構造のいろは(その21)絞り金型の構造:再絞り型1

 絞り加工では、1回に絞れる(径を小さくできる)割合には限度があります。そのために、何回かの絞りを重ねて目的の径にします。この繰り返し行う絞り加工を「再絞り」と呼びます。再絞りに使用する金型を「再絞り型」と呼びます。初絞りの次当たりの工程では、絞り径の差が大きいために【図1】や【図2】のような構造の金型を使います。

図1、図2

 これから加工する製品はブランクホルダ(下向き絞り型ではしわ押さえ)によって、パンチと絞り製品の内径差部分のすきまにガイド(内径ガイド)を入れ加工します。初絞りではフランジ部分にしわが発生しますが、絞り前後の径の差が大きい再絞りでは、しわは側壁部分に縦しわとなって発生します。内径ガイドは側壁部分が座屈しないように支えます。

 内径ガイドとダイRの関係について説明します。内径ガイドとダイRの間に製品の材料が挟まれ、内径ガイド上を滑り、ダイRへ移動しダイ内部へ製品は移動して絞られていきます。このとき内径ガイドとダイRに挟まれた材料の押さえ力は、ダイクッション圧かスプリング圧で決まります。強すぎると変形抵抗が大きくなり、製品の割れ不良の原因になったり、内径ガイドの破損原因になったりします。弱いとしわの原因となります。内径ガイドとダイR間を、一定のすきまに保つことが望ましいのです。そのためにダイにピンを立てる等の工夫をして、内径ガイドとダイR間が一定になるようなストッパを設けることもあります。

 この形が、再絞り型の基本的な構造といえます。



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る