エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2001年09月25日

カテゴリ : 絞り・成形加工

第58回 金型構造のいろは(その22)絞り金型の構造:再絞り型2

 再絞り加工も回を重ねると、径の減少率は小さくなります。そのために内径ガイドが弱くなり破損しやすくなるために使えなくなりますが、径の減少率が小さいために絞り側壁部分の座屈の心配が無くなるので問題はないのです。このような再絞り型構造を【図1】、【図2】に示します。

図1

 【図1】の構造は、フランジある製品の再絞りに適しています。製品のフランジ部分がストリッパに乗り、ストリッパよりつき出しているパンチ先端で製品の内径をガイドします。

 【図2】の構造は、フランジのない製品の再絞りに適した構造です。フランジのない製品では絞りの縁は平らとならずに波打ちます。そのために絞り縁部分を下にして置くと製品は傾いてしまいます。傾きは絞り加工では問題です。したがって、絞り底部分を下にして置き、絞ることが加工の安定になるのです。

図2

 この再絞り構造の特徴はキラーピンにあります。キラーピンは絞りのタイミングにあわせてストリッパを押し下げ、ダイとストリッパ間で製品を強く挟み付けることがないようにするものです。もし、キラーピンが無いと、最初にストリッパとダイ間で製品を挟み付け、その後に絞りが開始されます。このような形になると、側壁部分の板厚が均一とならない、絞り底の割れの発生など不良原因となります。

 キラーピンはスプリングで保持されています。絞り終わりでは、キラーピンのスプリングは縮み、ストリッパはダイまたは位置決めプレートに接するようになります。



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る