エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2001年11月06日

カテゴリ : 金型設計

第63回 曲げ加工のいろは(その3)ヘミング曲げの展開

 ヘミングは180度折り返す曲げ加工です。その展開計算の方法は【図1】に示す簡易的な方法が一般的によく知られています。この方法ではヘミング寸法AとBを足し算して、補正値fを引くものです。補正値の中身は、180度曲げ部の展開長さと板厚減少寸法を考慮したものです。

図1

 【図2】は、通常のL(U)曲げの考え方で計算するときの内容を示しています。L(U)曲げ展開では、(a)に示すような計算式となります。この計算で、展開してまげると、A(またはB)寸法はマイナスして現れます。その原因は、曲げ部の板厚減少(s)です。ヘミング曲げは、曲げとしては厳しい内容です。そのため、材料の板厚減少は板厚の30%程度になります。この分A(またはB)寸法が短くなってしまいます。それを補正した計算方法が、(b)に示すものです。a寸法とb寸法に前もって曲げ時の板厚減少分を補正値として加えておき、計算する方法です(この方法での、Xの計算で中立面までの距離は0.3t(tは板厚)程度です)。

図2

 ヘミング曲げは、1工程めで90度に曲げ、2工程めで135度に曲げます。3工程めで上下方向から平押しして、180度に曲げる。3工程での曲げが標準的な加工方法です。このときに2工程めの曲げで、曲げ部が倒れ込んで、マイナス方向に変化することがあります。この場合の判断は、A寸法でチェックできます。倒れ込んだ分A寸法が大きくなるのでわかります。展開ミスと間違えることがありますので、注意してください。


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