エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2001年11月27日

カテゴリ : 曲げ加工

第66回 曲げ加工のいろは(その6)曲げの注意形状(3):曲げ部強度の関係から

 曲げで、【図1】に示すように、バリ面が外側にあると割れが発生しやすくなります。特に曲げ線の両端に現れやすいです。イメージしやすいバリを表現に使いましたが、曲げの両端面(切り口面)の状態が悪いと材料の伸び限界が下がり、割れが発生しやすくなる。ことを言いたいのです。

図1

 曲げの内側のR(曲げ半径)が小さいと得に割れがでやすいです。そのために材料には最小曲げ半径として、加工限界値をJIS等で示しています。

 切り口面をシェービングしたり研削するなどしてきれいに仕上げると、割れを減少させることができます。簡単な方法としては、バリをまげの内側にして曲げることです。

 【図2】は、材料の圧延方向(ロール方向とかロール目方向と呼ぶこともある)と曲げ線の関係を示したものです。

図2

 圧延方向とは材料の繊維方向を表すようなものです。曲げ線と圧延方向が平行な曲げでは、曲げ部に割れが発生しやすくなります。スプリング等の用途に使うプレス製品では、曲げ線と圧延方向が平行な曲げはやめましょう。曲げ線と圧延方向が垂直な関係の曲げ(【図2】に1(*マル1です)で表す方向)がもっとも強い関係になります。【図2】に2(*マル2です)で示す関係、曲げ線と圧延方向が角度で交わる関係は、中間的な強さになります。交差角45度を基準にして、直角に近い方向の交わりとなるように心がけます。

 切り口面、圧延方向と、曲げ部の割れや強度に関係する内容を説明しましたが、曲げ内側のR(曲げ半径)は、どの状態にも影響します。小さいほど曲げ部強度は弱くなります。強度的には、曲げ半径は材料板厚と同程度以上の大きさが望ましいです。


バーリングパンチ&ダイ


絞りパンチ&ダイ


刻印パンチ


曲げ&面打ちパンチ&ダイ


刻印パンチ用シム


キャンバー修正部品・スクラップカッタ



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る