エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2002年07月09日

カテゴリ : 金型設計

第96回 標準部品の使い方(その17)パイロット(2)

 【図】に示す各形状について、以下に示します。

図

(a)基本的な使い方です。丸パンチの基本的な使い方から変化した形です。パイロット先端は可動ストリッパの可動量に比例します。金型メンテナンスのときには取り外しが面倒です。
(b)機能は基本形そのままです。金型メンテナンスを配慮して、分解をしやすくしているところが特徴です。
(c)基本形の形でミスパンチをすると、パイロットで材料を突き破ってしまいます。それが原因で金型を壊してしまうことがあります。その対策として、パイロットの後ろにスプリングを入れて、ミスパンチしてパイロットに大きな負荷がかかったときにスプリングが圧縮され、材料の突き破りを回避します。スプリングが弱いと正常な状態でもスプリングがたわみ、位置決め精度が悪くなることがあります。注意が必要です。
(d)基本形はパイロットパンチをパンチプレートに固定します。そのために、パイロットへのダイへの張り込みが深くなります。ダイへの入り込みが不覚なることは、パイロットで長い時間材料をこすることになり、パイロット穴の変形や材料の吊り上げの原因となることがあります。この現象を回避して、ミスパンチの際の材料突き破りも回避した構造です。パイロットの段部をストリッパ面に当てているところが特徴です。スプリングに対する注意は(c)の構造と同じです。
(e)ストリッパ固定のパイロットの基本形です。ストリッパに固定することで、パイロットの突き出し量を一定に保つことができます。固定を押しねじで行っています。ねじがゆるみやすいのでダブルにすることがよいのですが、スペースの関係から難しい場合が多いことが欠点です。
(f)ストリッパ固定のパイロットですが、ストリッパバッキングを使用して後ろを押さえるようにした構造です。(e)の構造に比べて作りが簡単になっています。
(g)パンチ固定のパイロットですが、パンチの再研磨を行いやすくするためにパイロットの着脱が簡単にできるようにした構造です。
(i)大きなパンチでは、パンチの上にボルトとノックピン(ダウエルピン)で固定する構造の形です。ノックピンの脱落に対する注意と、パイロットを外す時にノックピンが簡単に外せるように工夫することがポイントです。


Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る