エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2002年10月22日

カテゴリ : 金型設計

第109回 標準部品の使い方(その30)ウレタンスプリング

 ウレタンスプリングの使い方は【図1】に示すように、簡易金型のパンチに装着して、ストリッパ代わりに使用するものが比較的多い使い方です。 図1

 【図2】は、ストリッパ用のスプリングとして使用する形です。 図2

 【図3】は、絞り加工や曲げ加工のダイクッションとしての使い方です。以上の形に使用するウレタンは、主に丸形状の長い材料から切断して使用します。 図3

 【図4】は、特殊な使い方で、プレートの間に挟んで使用します。下死点の変動を吸収したいときに使用します。板状のウレタンを使います。圧縮量は大きくはとれません。 図4

 ウレタンは大きく分けると2タイプに分類できます。一つは一般的なゴムのような状態をしているもの(一般的ウレタン)、もう一つはポーラスタイプと呼ばれるものです。ポーラスタイプはスポンジ状の形をしています。

 一般的ウレタンは、圧縮され変形すると、内部摩擦によって熱が発生します。熱が内部に蓄積されると圧力特性が変化し、初期設定圧力より発生圧力は低下します。この点がウレタン使用上の注意点です。発熱は圧縮量(たわみ)と加圧スピードに比例します。一般ウレタンの場合であれば、たわみはウレタンスプリングの自由長の20%が限界です。このときのプレス機械のspmは100spm位が限度です。spmを上げていくと、ウレタンのたわみ量は小さくしていかなければなりません。例えば200spmではたわみ量は14%程度です。

 ポーラスタイプでは、圧縮されるとウレタン内部の気泡が変形して、たわみます。ウレタン内部の材料変形が小さいため一般的ウレタンよりも発熱が少なく、したがって蓄熱も小さくなるため、たわみ量を大きくすることができます。100spmでのたわみ量は35%程度まで大きくできます。しかし、発生圧力は一般的ウレタンと比べると小さいです。たわみを多く必要とするときに使用します。

 ウレタンスプリングは規定内で使用していても、劣化してひび割れるような形に砕けていきます。早めの交換を心掛けることが必要です。



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る