エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2003年06月24日

カテゴリ : 金型設計

第141回 曲げ加工の問題点と対策(その8)押さえ曲げで90度以上の曲げを1度でしたい

 押さえ曲げで、90度以上の曲げ(鋭角曲げ)は普通の方法では難しくなります。鋭角曲げを実現するひとつの方法としてスイング曲げがあります。その構造を【図1】に示します。

図1

 金型構造は可動ストリッパ構造です。パンチはパンチプレートに支点ピンで支えられています。このパンチを「スイングパンチ」と呼びます。スイングパンチは押しスプリングで押され、ストリッパに押しつけられています。このときのパンチRとダイRのすきま(クリアランス)は、曲げ加工する材料の板厚分となるように設定されています。

 【図2】は、パンチがダイの中に進入して、材料が90度に加工された状態を示しています。

図2

 このとき、パンチ斜面とダイ斜面が接触した状態でもあります。曲げ開始からこの状態までは、パンチとダイが材料に接している部分が少ないので、キズの発生も軽減できます。

 【図3】は、パンチがダイにさらに進入したときの形を示しています。

図3

 パンチはパンチ斜面がダイ斜面を滑って移動します。この移動は、支点を軸としての回転運動です。この運動で、材料は横に押され、90度以上に変形をします。パンチが下死点に到達すると、材料はダイとパンチの面で圧縮されます。このとき、パンチ斜面とダイ斜面も密着しています。鋭角な曲げを比較的安定した状態で加工することができます。



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

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