エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2003年09月02日

カテゴリ : 金型設計

第150回 曲げ加工の工夫(その7)上下同時曲げ加工

 押さえ曲げで、【図1】に示すような上下逆方向曲げを行おうとすると、少し工夫が必要になります。その工夫した構造例が【図2】です。
 構造を説明すると、可動パンチ、ダイを使って、材料押さえを常に働かせるように工夫しています。「上曲げパンチ兼パッド」と「下曲げダイ兼パッド」がそうです。
図1

図2

 加工過程を説明します。
 【図2】で、上型が下降し、下型上の被加工材を押さえます。さらに下降すると、上曲げがはじまります。
 このとき上スプリングの力は、曲げ力と下スプリングの力の合計以上の強さが必要です。
 加工が【図3】(a)の形まで進むと「下曲げダイ兼パッド」が底突き状態となります。この後、上スプリングがたわみ、下曲げがはじまります。(b)のように「上曲げパンチ兼パッド」が上型のバッキングプレートに底突きしたときに加工が完了します。

図3

 金型をこのような構造にする理由は、曲げのバラツキを押さえるために、材料を常に押さえるようにするためです。この構造のように、上下のパッド(材料押さえ)がスプリングで支持されているものでは、スプリングの設計が大事で、スプリング力のバランスがうまくないと、材料押さえが十分でなくなり、寸法バラツキの原因となります。



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る