エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2004年02月03日

カテゴリ : せん断加工

第170回 打ち抜き型の設計(その3)シャンクの設計

 シャンクは、上型を、プレス機械のスライドに取り付けるための部品として使われます。
 この部品は打ち抜き型に限ったものではなく、各金型に共通するものです。
 基本的な内容なので、最初に紹介します。

 シャンクとパンチホルダの関係を【図1】に示します。パンチホルダがベースとなる部品で、シャンクはその上に取り付けられます。

図1

 シャンクは柱状をした部品で、比較的小さな金型の上型を、プレス機械のスライドに取り付けるために使用します。シャンクの径は25、32、38及び50mmが標準です。寸法はインチサイズからきています。古いプレス機械では25mmではなく25.4mmとなっているものもあるので注意が必要です。そして、長さは50〜65mm位が使われています。
 材質はSS400またはS50C相当か、FC250程度のものが使われています。

(1)シャンクの種類(【図2】参照)

 シャンクは、植込シャンク、フランジシャンクが上型固定用に使われます。その他に、位置決め用のシャンクやフリーシャンク(第171回で解説)と呼ばれるものもあります。

図2

(1)植込シャンク

 植込シャンクは端部にねじ部分を持ち、パンチホルダのねじ穴にねじ込んで使用します。しっかりとねじ込んだ後に廻り止めを施すこともあります。ダイセットの発注に合わせて手配することの多いかたちです。

(2)フランジシャンクA

 円形のフランジを持ったシャンクです。シャンクは金型の中心に一般的には取り付けます(偏心荷重となっている金型では、偏心量に合わせてシャンク位置をずらすこともあります)。ノックアウト機構(逆配置構造の打ち抜き型に出てくる)を持った金型では、植込シャンクが障害となることがあります。このようなときにフランジシャンクが使われます。

(3)フランジシャンクB

 四角の形状をしたフランジを持ったシャンクです。円形のフランジシャンクは一体加工ができますが、この形は標準プレートに植込シャンクを組み合わせて作る形が多いです。広い面積をフランジでカバーしたいときに使います。

(4)位置決め用シャンク

 大きな金型になるとシャンクで上型を取り付け、保持することが危険となります(上型の脱落)。このような時にはパンチホルダを使って上型を固定します。しかし、中心を合わせる必要があるときに、シャンクの径に対して長さの短いものを使います。



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