エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2005年01月28日

カテゴリ : 金型設計

第199回 総抜き型の設計(その8)ノックアウトの設計−3

 ノックアウトが落下しないようにする方法です。

 大きな製品では【図1】に示すように、ノックアウト内部に複数のタップを加工しておき、吊りボルト(ストリッパボルト)で保持するものです。この方法が採用できれば、金型設計はずいぶん楽になります。金型製作もダイの裏逃がしが無いので楽になります。吊りボルトの破損を防ぐ目的から、できるだけ太いねじを使うようにすること、定期的に増し締めを行うことが必要です。 図1

 丸形状やシンプルな形状ではノックアウトの一部または全周にフランジを付け、このフランジで落下防止を図ります(【図2】参照)。

図2、図3

 ノックアウトは通常焼き入れしますから、フランジ部分も焼き入れされてしまいます。脆くなるわけで、フランジ部分が薄いと繰り返しの可動で破損しやすいので、少し厚めに設計すること、焼き入れは56HRC程度に押さえておくこと等に注意します。

 複雑形状になるとノックアウト本体とフランジ部分を別部品で作り、一体化して使う方法があります。タップが切れるスペースがあればねじで一体化します。小さい形状ではピンを通し、両端をかしめて一体化します。

 この方法では、本体部分は焼き入れし、フランジとなる部分は焼き入れをしないで使い、破損に対する配慮をします。薄いと使っているうちに、フランジ部の板が反ってくるので注意して下さい。

 フランジを使う方法では、フランジを大きくしすぎるとダイ強度に影響が出ますから、製品の大きさとのバランスを考えて、違和感のない大きさに設計します。



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

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