エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2005年02月04日

カテゴリ : 金型設計

第200回 総抜き型の設計(その9)ノックアウトの設計−4

 総抜き加工された製品は、ダイの中に押し込まれノックアウトを押し上げた状態で、ダイとの摩擦力で留まっています。第194回で、プレス機械とノックアウトの関係を説明しています。この回も参照して、以下を見て下さい。

 【図1】に示すような形状では、ノックアウト中央に空間があるため、ノックアウト棒で直接ノックアウトを押すことができます。この方法が採用できれば、金型構造は簡素化できます。

図1

 ノックアウト棒は段付きとして、異常に押しすぎたときには、ノックアウト棒の段部が受け、ノックアウトに影響を与えないようにします。また、異常がないときでも、ノクアウトを必要以上に押さないように、ノックアウトとノックアウト棒先端の間に少しすきまを付けます。すきまの大きさは、ノックアウトがダイ面から出ている長さ以下(第198回参照)です。

 中央を押すこの方法での注意は、製品の穴の配置もバランスが取れていることです。穴がある部分に多いなどの偏った配置では、ノックアウトが常に傾くような力が働くので良くありません。このような形状では、次に示す方法を採用する必要があります。

 【図2】(a)がノックアウトを駆動する一般的な構造と理解して下さい。製品の形状と穴の配置からバランスを考え複数のノックアウトピンを入れバランス良く押し下げられるようにします。第200回で、ノックアウトを吊りボルトで保持する方法でも、吊りボルトの配置は上記説明同様にします。

 この場合も、ノックアウトピンは少し短くしてノックアウトを押しすぎないようにします。

 ワッシャのような丸形状を加工するときには円形のノックアウトになりますが、ピンの配置は【図2】(b)に示すように4本か3本です。

図2

 ノックアウトピンは、ノックアウト板を経由してノックアウト棒の力を伝達します。ノックアウト板が薄いと反ることがあります。注意して下さい。

 ノックアウトピンの長さが揃っていることは当然の前提です。



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