エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2005年07月15日

カテゴリ : 金型設計

第221回 プレス金型の設計 分断を利用した順送り金型の設計(その4) 加工力の計算

 【図1】に示す形状寸法のものを、【図2】に示すストリップレイアウトの形で加工するものとして、抜き加工力を計算します。
 製品の材質はSPC、板厚は1.2mmとします。

図1、図2

 抜き加工力の計算式は、以下のようになります。

  P= K×Ts×L×t・・・・・【式1】
   P:抜き加工力
   K:係数、0.8mm
   Ts:材料の引っ張り強さ 392N/mm2(40Kg/mm2
   L:加工線長さ
   t:板厚、1.2mm

 抜き加工力は材料のせん断抵抗と加工断面積の積ですが、この式では係数と引っ張り強さの積が、せん断抵抗の近似値として使われています。SPC材の引っ張り強さは、JISでは270N/mm2(約27.5Kg/mm2)以上となっていますが、プレス加工力計算の時は392N/mm2(40Kg/mm2)程度を使うことが多いです。加工線長さは外形形状の周長、穴の周長の合計および【図2】のストリップレイアウトに、赤で示した加工レイアウトで派生する加工部分の合計となります。具体的には次のようになります(詳細略)。

 L=115.08(外形)+81.35(穴)+36.07(レイアウト派生)=232.50

 以上の内容を【式1】に代入して計算すると、次のようになります。

  P=K×Ts×L×t
   =0.8×392×232.50×1.2
   =87494.40N(8928Kg)
   =87.4944KN(8.928Ton)

 計算値に対して、ストリッパのスプリング荷重等の増加を見込んで、加工必要荷重を12Ton程度とし、使用プレスは15Ton以上の能力のものを選びます。



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

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