エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2005年07月29日

カテゴリ : 金型設計

第223回 プレス金型の設計 分断を利用した順送り金型の設計(その6) パンチとダイ間のクリアランス

 【図1】に示すレイアウトを参考にして、切り欠きを中心とした順送り加工でのクリアランスについて説明します。

図1

 この加工では、穴と外形のバリ方向は同じとなります。製品寸法はパンチが基準となります。したがって、製品形状寸法、穴寸法=パンチ寸法とします。
 この製品の被加工材をSPC材として、以下の説明をします。クリアランスは、普通、抜き加工では6〜8%が標準です。せん断面を少し長くしたいときには、3〜6%の小さいクリアランスを使います。  通常は、6、7%のクリアランスを採用することが多いと思います。
 ここでは7%を採用して標準とします。角穴、切り欠き及び分断工程のダイは、パンチ寸法より7%大きな形状で作ります。
 最初に抜く丸穴については、4〜5%と小さめのクリアランスを採用します。その理由は、かす上がり対策です。丸穴は抜け条件がよいため、ここで標準と決めたクリアランスを使うと、かす上がりが発生する危険があります。そのためクリアランスを小さくして、せん断面が長くなるようにして、スクラップのダイとの食い付きをよくします。

 切り欠きは全周を抜きません。加工していない部分に側方力が働きます。その影響でクリアランスが広くなり、バリ発生の原因となることがあるため、【図2】に示すようにヒールをつけます。これをバックアップヒールと呼びます。加工に先行してヒール部分がダイに入らなければいけません。2方が開いている分断パンチには、基本的には側方力は働きませんが、一般的にはヒールをつけます。

図2

 ヒールを付けたパンチでは、【図3】に示すような全体に均一なクリアランスを付けることをしません。ヒールの背中の部分のクリアランスは、0.005〜0.02mmと小さくします。ここのクリアランスは、被加工材の板厚に比例します。

図3、図4



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

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