エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2005年10月07日

カテゴリ : 曲げ加工

第232回 プレス金型の設計 曲げを含む順送り金型の設計(その5) 加工後の製品の回収

 どのように形状を作るかには大変真剣に検討しますが、出来上がった製品の回収となると気がゆるむのでしょうか、問題を起こすことがあります。

 【図1】は、加工が完了した製品を抜き落として回収する方法です。ダイを通過して下に落とすこの形が最も安定した形ですが、最後に切り離した部分の抜け状態が他の部分と異なり、バリ方向が逆になります。この点が許されれば採用できる方法ということもできます。ダイプレート上に残るキャリア部分はスクラップとなります。放置すると長い帯状になってしますので、通常は何らかの方法でスクラップカットします。巻き取って処分する方法もありますが、何となく無駄が多いように感じます。

図1

 製品各部のバリ方向を揃えたいときの方法が【図2】です。曲げ順送り加工で最も多い形と言えます。スクラップはダイプレートを通過して下に落ちますが、製品はダイプレート上に残ります。ダイプレート上の製品は斜面を滑らせて落とすか圧縮空気で飛ばす等の方法で金型外に回収します。

図2

 【図2】の形は飛ばしやすい向きに製品はなっています。ところが、【図3】のような向きにすると曲げ部がダイプレート上の逃がし溝に入り込んでいるため、製品飛ばしが難しくなります。

図3

 製品の回収も考えて製品の向きを考えましょう。曲げ製品で2個所以上の曲げがあるときに、曲げ線が被加工材の圧延方向と45度の関係となるようにブランクを配置することがあります。このようなときは、かなり真剣に製品回収の方法を検討する必要があります。



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