エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2006年01月06日

カテゴリ : 曲げ加工

第244回 プレス金型の設計 曲げを含む順送り金型の設計(その17) U曲げ製品の順送り加工(7):小さいU曲げ製品のレイアウトの設計

 小さいU曲げ(U曲げ製品でなくとも)製品では、材料の歩留まりより、材料送りの安定に視点をおかないと失敗します。

 【図1】は、小さい製品のレイアウトによく使われる形です。両側キャリアとして、そのキャリアをさらにつなぎ、枠を作りその中にブランクを置きます。この形は大変に安定したブランクの保持となります。小さな製品や薄板材などの材料送りに不安を感じるときに採用されます。

図1

 製品の回収には二つの方法があります。この点が、このレイアウトの欠点と言えるかも知れません。

 【図1】は、製品とキャリアのつながり部分を切りながら、製品を下に落とす形です。この形は製品の回収は安定しますが、切った部分のバリ方向が他の部分と逆になります。バリ方向を同じにしなければいけない指定のときには使えません。

 【図2】は、キャリア部分を切り取るレイアウトです。製品のバリ方向は揃います。

図2

 分断形状が問題となります。このレイアウトでは材料送りを安定させるためにキャリア部分を大きくしているので、分断形状も大きくなります。その部分が影響して、製品回収がやりにくくなることです。
 この分断形式で、実際に金型にしてみると、最終工程の切り離し部分では、分断のための大きな穴がダイプレートに作られます。その脇に製品が残る姿となります。残った製品は、製品を飛ばして回収することになるのですが、ダイプレートの分断穴に製品が落ちることがあったりします。
 別な問題ですが、ダイプレートの端に近い部分に大きな穴が加工されるため、ダイプレートそのものが弱くなったりすることです。
 この部分を克服することが、このレイアウトの使いこなしのポイントです。



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

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