エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2006年02月24日

カテゴリ : 絞り・成形加工

第251回 円筒絞りの工程設計 円筒絞りの工程設計(その6) 円筒絞りのダイ肩半径(ダイR)を決める

 ダイRを決めるには、第249回のパンチRの決め方及び第250回のダイ寸法をもとに決めます。それぞれの回を参照してください。

 ダイRは、第1絞りから最終工程(この例では第4絞り)に向かって決めていきます。
 このときに参考とするのが第1絞りのパンチRです。第1絞りのダイRは第1絞りのパンチRと同じか少し大きくします。そして、第1絞りのダイRの大きさは、
  4t<第1絞りダイR<20t
 の範囲に無くてはいけません。

 第2絞りは、第1絞りダイRの100〜60%程度の範囲に減少します。第3絞り以降も同様にダイRを減少します。その状態を表したものが【図1】です。

 一般的にはダイRの減少は、前工程Rの80〜60%程度とするのが多いです(今回の例)。工程数が多い、例えば10工程ぐらいかかるものでは、中間工程ではダイRを変化させないで絞りを進めることもあります。

 ところで、【図1】で決めたダイRには問題があります。第4絞りのダイRが大きいのです。この例の製品図が第246回にあります。参照してください。フランジのRがR0.3となっています。【図1】の最終工程(第4絞り)のダイRはR1.0です。絞りをきちんと行うためには、これより小さい半径にすることは難しいのです。そのためにこの絞りでは、フランジのRをR0.3とするために、もう1工程必要になります。
図1

 フランジのある絞り形状では、このように絞りに必要なダイRの大きさと製品が求めるRの大きさが異なり、工程を追加しないと製品が作れないことがよくあります。この形状を整えるための工程を「リストライク工程」と呼びます。



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