エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2006年06月16日

カテゴリ : せん断加工

第266回 プレス加工と金型のQ&A Q004:最小曲げ半径について

Q

 曲げ内側の丸みが小さくなると、曲げたときに曲げ部に割れが発生するようになる。割れが発生しないで曲げることができる、最も小さい曲げ内側の丸みを最小曲げ半径と呼ぶ。?

A

 正しい。曲げ内側の丸みを曲げ半径または曲げRと呼びますが、曲げ半径が小さくなるほど中立面の位置は曲げ半径側に移動します。このことは曲げ外側のR部分は大きな伸びが生じていることとなり、割れが発生しやすくなります(【図1】参照)。欠陥なしに曲げることのできる最小の曲げ半径を最小曲げ半径と呼びます。 図1

解説:

 最小曲げ半径は材料や曲げ加工の条件によって変わります。曲げ半径を小さくできる条件を示します。【図2】を参照してください。

図2

1. .材料:軟質で伸びが大きい材質、材種を選ぶ。
2. 材料の圧延方向との関係:曲げ線が圧延方向と直角の関係にする。
3. 材料の結晶粒度:結晶粒度が細かい材質または熱処理によって細かくする。
4. 切り口面:だれ面が曲げ外側とする。
5. 曲げ線と外形線の関係:一致させない。
6. 曲げ幅:板厚の8倍以上がよい。

 以上の内容は曲げの割れの対策でもあります。曲げ製品は、曲げ割れに配慮した設計となっているものばかりではありません。割れが発生するか可能性は無いか、慎重に曲げ製品形状を点検、検討して疑問点があれば対策を講じておきます。



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