エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2006年07月21日

カテゴリ : 曲げ加工

第270回 プレス加工と金型のQ&A Q008:U曲げでフランジの一部が変形する。

Q

 U曲げでフランジに凸部がある形状の凸部が変形する。

A

 【図1】のような形状のU曲げをすると、フランジの凸部が図のように変形することがあります。この現象は、製品形状を理解しないで金型を作ったときに起きます。【図2】に示すように、金型のパンチ・ダイが製品幅(A)より大きく作られていて、凸部の幅(B)が狭いときに発生します。パンチに押されて、ダイR面を滑って立ち上がったブランクのフランジ部は、パンチとダイの間に挟まれてダイ内へ移行します。凸部もパンチ・ダイに挟まれダイに入りますが、支えがないために素直に移動できずに、幅(B)が狭いと変形してしまうのです。

図1

図2

 対策としては、この凸部をダイ面でこすらないように逃がします。【図3】のようにです。逃がし位置は凸部の付け根に近い位置とします。逃がしの深さは大きくする必要はありません。このように逃がしをつけると、フランジにたてすじが入ることがあります。この原因は、逃がしの境界部分の角から発生します。このようなたてすじの処置としては、金型ダイの逃がし角をシャープにせずに丸めます。このように問題を処置するために逃がしを取り解決すると、付けた逃がしによって、新たなキズ等の問題を発生さることがよくあります。逃がし部の角はピン角のままとせずに、丸めておくことも忘れないようにします。

図3

 曲げのパンチを逃がしても同じではないかと考える人もいると思います。フランジの凸部をパンチ・ダイで挟んでこすり上げないようにする。ということから考えればパンチを逃がしてもよいのですが、材料の移動状態を考えると違っていきます。曲げられたフランジは、常にダイ面に沿って移動しています。このことによってフランジに影響が出る可能性があるので、ダイ側で逃がしを付けるようにします。



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