エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2006年11月02日

カテゴリ : 圧縮加工

第284回 プレス加工と金型のQ&A Q22:押し出し加工について知りたい。

Q

 押し出し加工について知りたい。

A

 押し出し加工は、第283回で示した据え込み加工と並ぶ、圧縮加工の代表的な加工方法です。

 加工の内容を【図1】で説明します。圧縮加工される材料(ブロック状の材料、ビレットと呼ぶ)を遊びのないダイの中に入れ、パンチで加圧して成形します。
 【図1】(a)は、パンチの加圧方向と同じ方向に材料が動き、ダイ穴で形状が作られます。このように押した方向と同じ方向に加工をする方法を前方押し出しと呼びます。断面の減少率は条件のよいもので80%程度とされています。ダイ径(D)との関係で示すと、D≦0.45dが目安となります。  【図1】(b)は、リング状の材料を押し出す方法もあることを示しました。

図1

 【図2】は材料を底のあるダイに入れ(実際には加工された製品がダイの中に残り、取り出しが必要となるので、ノックアウトが組み込まれる)、パンチで加圧して、パンチの加圧方向と逆の方向に材料を動かし形状を作ります。前方押し出しとは逆の方向に材料を動かすことから、後方押し出しと呼びます。飲料カン等はこの方法で作れれることが多いようです。【図2】(a)が基本形いえます。
 ここでのダイ寸法(D)とパンチ寸法(d)の関係は、d≦0.86Dを目安として、(D-d)/2=TはT≧d/5の関係に収まっていることが必要です。【図2】(b)は中空パンチを用いた後方押し出しもあります。

図2

 上記の内容が押し出し加工の基本で、実際の加工では両者を組み合わせて加工する等、多くの変化があります。

参考文献:『図解プレス加工辞典』P166(宮川松男 日刊工業新聞社)



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る