エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2006年12月01日

カテゴリ : 金型設計

第288回 プレス金型構造設計の基礎 その4:ダウエルピン(ノックピン)の使い方−2

 ダウエルピンは2本を使うことで部品の取り付け位置を決めます。2本のダウエルピンの関係は遠い方がよいです。【図1】を参照に説明します。プレートに加工される穴の位置は、常に加工誤差があると認識します。そうしますと、1点を基準にして考えたとき、加工誤差の大きさが同じと仮定して、もう1点の穴位置が近い場合と遠い場合を比較すると、近い方が誤差の影響が大きくでます。このことから、ダウエルピンの間隔は遠い位置にある方が精度的によいことになります。
 また、2本のダウエルピンの位置が対象位置になっていると、反転して取り付けても入ってしまいます。取り付け間違いとなります。このようなことを防止するために、2本の穴位置は非対称とすることを心がけます。反転したときに組立できないようにしておくことを、フールプルーフ(バカよけ)と呼びます。

図1

 ダウエルピンと穴の深さの関係を示したものが【図2】です。厚いプレート等にダウエル穴を加工するときには、径の3倍を限界とします。これ以上深い穴は、精度的にも経済的にも得るものがありません。

 【図3】は小さな部品の位置決めです。2本のダウエルピンで位置を決め、1本のねじで固定します。

図2

 ガイドプレート等のプレート上にのる部品は、【図4】に示すように分解しやすくすると、金型のメンテナンスを容易にします。ガイドプレート等の部品は少々のズレでは機能に影響はありませんから、いちいちダウエルピンをたたき出す様なことはせず、取り付けプレートの穴を少し大きくして、簡単に外れるように設計することです。

図3



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

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