エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2007年02月09日

カテゴリ : 金型設計

第296回 プレス金型構造設計の基礎 その12:リフターと穴の関係

 リフター(ストックガイドリフタを含む)は、被加工材のダイ面からのレベルを保つために用いる部品です。必ずスプリング、スクリュープラグとセットで使われることが多い部品です。したがって、リフター本体、スプリング及びスクリュープラグをセットで、穴との関係を整理しておくと使いよいです。

 【図1】はリフターと穴の関係を示した例です。解説します。
 リフターの軸(D)に対して、穴(D1)寸法はあまりガタを持たせないようにします。軸と穴のガタが大きすぎると、軸が振れ被加工材保持が不安定となります。ガタが小さすぎると、小さなゴミの侵入でリフターの動きが悪くなります。多少の変動があってもリフターが滑らかに動くようにします。

 頭部寸法(A)とスクリュープラグ寸法(SW)との関係は、スクリュープラグ用のタップ下穴径(D2)が最もA寸法に近いスクリュープラグを選んでいます。スプリング(SP)はA寸法に最も近いサイズを選んでいます。

 参考に、リフターを使うポイントはスプリングの選び方にあります。リフターは被加工材を持ち上げることのできる弱いスプリングとします。そして、リフターはたわみ量も大きいことが多いです。この条件でスプリングを選ぶと、高たわみのスプリングとなることが多いです。この条件でリフターを使うと、リフターが下がり戻ったときにピタリと停止せずに、減衰運動を起こすことがあります。減衰運動が起きると被加工材保持が不安定となり、プレス加工に問題を起こす原因となります。スプリングの選択は保持力が弱く、減衰運動を起こさない強さのものを選択します。

図1



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

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