エンジニアのための技術講座

プレス金型講座

掲載日:2007年07月13日

カテゴリ : トラブル対策

第317回 材料送り異常の検出 その8:かす詰まり検出

 順送加工や穴抜き加工等で、抜きかすがダイに詰まり金型を破損する現象を「かす詰まり」と呼びます。ダイの刃先が長い、パンチ・ダイ刃先の劣化等が主な原因です。【図1】に「かす詰まり状態」と示したようなイメージです。

317_1.gif

 かす詰まりの検出はかす上がりの検出より面倒です。【図1】のかす詰まり状態の部分に作用しているのはパンチです。パンチにかかる負荷による変位はダイハイトに現れます。「この変位を検知する」と示した部分です。ダイハイトの変位をつかむために金型にセンサーを組み込むことは少なく、プレス機械にセンサーを取り付け検知することが多いようです。

 【図2】Aに示す位置で検出する方法は、プレス機械の総合すき間を利用して検知しようとするものです。【図2】Bはプレス機械フレームのひずみで検知しようとものです。

317_2.gif

 このような方法での検出は大きな抜きかすであれば検出に問題がないと思いますが、かす詰まりは小さな抜きかすに発生することが多く、これに伴う変位は小さく【図2】の方法でうまく検出できないことがあります。このようなことから、かす詰まり検出に対する費用対効果の関係から、かす詰まり検出は意外と行われていません。

 かす詰まりは抜きかすの落下状態を観察することである程度判断できます。また、かすが詰まることでプレス機械の加工音が変化します。このような状態変化を感じて対処していることが多いのではないでしょうか。熟練した作業者は日常の中の細かな変化を敏感に捉え、かす上がりによる金型破損という大きな事故に至る前に、異常を検知して処置しています。しかし、最近の現場ではこのようなことが分かる作業者が少なくなっていることが残念です。



Mold EX-Press【モールド・エキスプレス】

このサイトは、株式会社ミスミが運営・管理しています。

当サイト上のコンテンツの著作権は株式会社ミスミに帰属します。
無断利用・転載を発見した場合は、法的措置を取らせていただくことがあります。

ミスミのeカタログ

メカニカル部品 | ねじ・ボルト・座金・ナット | 工業用素材 | 配線部品 | 制御部品・PC部品
切削工具 | 生産加工用品 | 梱包・物流保管用品 | 安全保護・環境衛生・オフィス用品 | 研究開発・クリーンルーム用品
プレス金型部品 | プラ型用部品

ご利用にあたって  会社概要

ページトップに戻る