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プレス金型講座

掲載日:2008年03月07日

カテゴリ : プレス機械・周辺機器

第348回 プレス機械の周辺機器 その9:レベラー(2)

 材料内部にひずみのあるものをプレス加工すると、ひずみが大きくでてくることがあります。このような問題を解決するためにレベラーは使われます。その方法を示したものが【図1】です。材料に交互に変形を与えることで、材料内部のひずみが取り除かれます。この繰り返し掛ける変形もそのままにしますと、新たなひずみとして材料に残ってしまうので減衰して、ワークロールからでるときには平らな状態になるように調整します(プレス加工によって発生するひずみとのバランスを取るため、反らせておくこともあります)。

【図1】レベラーでの材料矯正原理

 矯正のイメージを示したものが【図2】です。調整はワークロールの押し込み量とスイング角で行います。押し込み量で与える変形量の大きさを決めます。変形の減衰はスイング角で調整します。この時ワークロールは常に平行に動けば良いわけではありません。材料の幅方向左右の板厚差やひずみの差などによっては、ワークロールの上下の平行を崩してバランスを取ることもあります。

【図2】レベラーの調節方法

 材料板厚に比例してワークロールの径も変化します。板厚が薄いものでは小径のワークロールを使いますが、材料矯正時にワークロールが反ることがあり、ワークロールを更にバックアプするロールを備えたレベラーもあります。

 ワークロールを直接駆動する構造のものでは、ギヤまたはユニバーサルジョイントで動力伝達することがありますが、ギヤー方式は押し込み量、スイング角の変化でギヤのかみ合いが変化して、ワークロールへの運動伝達が変化することがあります。

 【図3】はユニバーサルジョイントを使用しての駆動を示しています。ユニバーサルジョイントはワークロールに対して、扇状に広がります。この時の入力軸と出力軸間の角度を交差角と呼びます。この交差角によって、入力軸と出力軸の回転速度にズレが発生します。このズレは交差角に比例して大きくなります。このことは材料矯正中のワークロールの回転むらとなり、材料表面にスリップコーンが残ることがあります。精密な材料矯正をするときには注意が必要です。

【図3】ワークロール直接駆動の際の回転むら



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